今でも鮮明に思い出されます【MMOドルアーガの塔】その3

2013年にMMOドルアーガの塔を休止したのですが、仕事も忙しい状態でしたし別のMMOゲームへ浮気をしたりはしていませんでした。スマホゲームをしていた位です。

パーティーを組まないとなかなか進まない状況が続いたので、一人でサクサク楽しめるスマホゲームが心地よかったのかも知れません。

2015年から2016年初頭に掛けては両親がそれぞれ病気で他界するなどでしんどい期間でしたが、ついに2016年3月末、MMOドルアーガの塔がサービス終了するという知らせを受けます。

私から見れば両親に加えて追い打ちを掛けるようにドルアーガまで無くなってしまうという事で、大きな虚無感にさらされ、しばらくぶりにMMOドルアーガの塔にログインをします。突然のサービス終了で各プレイヤーも大騒ぎになっていたみたいです。

 

2年半ぶりの「MMOドルアーガの塔」はメインコンテンツの塔が60Fまで実装され、ラスボスであるモンスター「ドルアーガ」も実装されていました。私は結局、あれほど登っていた塔の60Fに到達する事は出来ませんでしたが、最終討伐イベントが準備され、この物語の目的である「ドルアーガ討伐」を達成する事は何とかできました。

最終日を迎え、以前よく一緒に遊んでいた仲間とも挨拶が出来た事は良かったかと思いますが、ログインしなくなった理由を仲間に話したりしていなかったので、ちょっとだけ気まずい気分でした。

当日集まった600ものプレイヤーはそれぞれ「皆さんありがとうございました」「暖かい仲間に会えてよかった」「皆さんお元気で」という感謝の気持ちばかり。サービスが終了して通信が切れるまで大量のチャットが飛び交いました。私はそれまで2年半ログインしていなかったのですが、ただただ淋しさがこみあげていました。

身の回りにあった存在が短期間にどんどんいなくなってしまうというのはこんなにもすごく悲しいものなのかと痛感します。2年半やっていなかったにもかかわらずです。

3月31日の深夜0時、サーバー通信が切れます。これでMMOドルアーガの塔の世界にログインする事は出来ません。塔に登る事もないのです。「サーバー通信が切断されました」というダイアログ画面が今でも目に焼き付いています。

 

サービス終了から3年、パーティーで遊んでいたのはさらにその2年半以上前ですから、5年以上経ってからこんなことをブログで書くのは失礼かもしれませんが、当時は大変お世話になりました。一緒に遊んでくれた全てのプレイヤーに対して心から感謝しています。本当にありがとうございました。

楽しかったあの当時の思い出が今でもふと湧き上がってくる、それがこんな記事を今更書いている理由です。恩返しをしながら塔に登っていたはずなのに、ここにきて「大切な思い出」という名の大いなる恩を受けていた事に気づいたから、いまさら書いているのです。

「失って初めてその大切さに気づく」とよく言いますが、ログインしなくなった時はやっぱり不満が一杯で、「もういいや」と決別してゲームをしなくなったはずなのに、2019年の今思う事は「とにかく楽しいゲームだった」。それだけです、それだけが残っています。いや~何故でしょうかね?

思うに、おそらく今仕事しかしていないからでしょう、多分。

 

今は特に他のオンラインゲームをしようとは思っていません。でもドルアーガはまたやりたいなーと切に思います。時々無性にあの時の記憶がよみがえるので、その思い出を大切にしたい・汚したくない、というのが正直なところでしょうか。

これは「思い出補正」が掛かっていると言えるでしょう。実際にもしMMOドルアーガの塔が復活されたら是非やりたいけども、またあの不満や自分らしくいる事との摩擦は必ず出てきます。楽しい事ばかりではないはずなのです。

若かりし頃の恋愛と同じで、思い出は思い出としてそれ以上触らずに、ずっとこのまま胸に秘めている方が良いのかも知れないですね。その意味では復活して欲しいようなして欲しくない様な…ちょっと複雑な気分です(いや復活してほしいよ!)。

 

MMOドルアーガの塔の思い出は以上です。ここまでお読みいただきまして有難うございました。